翁長知事の死去に伴いオール沖縄の後継者選びを続けていた「調整会議」は、玉城デニー衆院議員(沖縄3区・自由党)に一本化する方針を固めた。玉城氏は条件が整えば出馬する可能性がある。沖縄県政界関係者が明らかにした。
条件とは▼社民、共産、自由、保守の一部などからなる「オール沖縄」による選挙支援体制の確立▼選挙資金の負担 などだ。
玉城氏は翁長知事が亡くなる直前、金秀グループの呉屋守将会長と共に後継者指名されていた。翁長氏の家族が録音していた遺言の存在が昨日(18日)、明らかになり、後継者の本命となっていた。
玉城氏は先の衆院選挙では無所属で出馬し、自公候補に3万票もの差をつけて当選した。琉球放送のラジオ・パーソナリティーを長年務めていたこともあり知名度は抜群だ。
ウチナンチュの庶民感覚を大切にし、ブレずに辺野古新基地建設反対を訴え続ける政治姿勢は、まさに「イデオロギーよりアイデンティティー」だ。
調整会議が提示する条件が整いしだい、玉城氏は出馬の記者会見を開く。弔い合戦の火ぶたが事実上切られる。
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